乳酸菌でおなかの張りを改善

おなかの張りの原因になる便秘や、有害なガスの発生を、乳酸菌の働きで抑制することができます。

腸内には多くの細菌が生息しており、その働きによって大きく【善玉菌】【悪玉菌】【日和見菌】の3種類に分類されます。
善玉菌は体の機能の補助をするなどして、人体に有効に働きます。
一方悪玉菌はこの逆で、人体に有害な働きをします。
日和見菌はどちらにも属さない細菌ですが、優位に傾いた方の味方につき、同調して動きます。
便秘やガスを発生させるのは、悪玉菌です。
善玉菌が減って悪玉菌が優勢になると、腸内はアルカリ性になります。
アルカリ性に偏った腸は、機能が低下してしまいます。

すると、便を移動させて排出を促す「蠕動運動」も弱まるので、排便がスムーズに進まず便秘になるのです。
便秘の間は腸内には多くの便が残っているため、おなかが張ってしまうのです。
また悪玉菌は腸の内容物や留まっている便を腐らせます。
そして腐敗が進むと、有害物質やガスが生成されるのです。
腸の中に発生したガスも、お腹を張らせる一因です。

これらの症状を改善させるのに、乳酸菌が役立ちます。
乳酸菌は善玉菌の一種です。
善玉菌の中でも「乳酸」の生成割合が非常に高いという特徴をもっています。
なんと消費した糖の50%以上を、乳酸として代謝するのです。
善玉菌の代表格であるビフィズス菌も乳酸を生成しますが、それは非常に少なく、乳酸菌と同等の働きとはいえません。

乳酸には腸の動きを促し、活性化させる効能があります。
それにより蠕動運動も活発になるので排便が促進され、便秘の解消に繋がるのです。
加えて乳酸には、善玉菌が生成する別の酸と共同で、腸内を弱酸性に導く効能もあります。
善玉菌優位で弱酸性の腸は、腸内環境が良好な状態なので動きがとても活発です。
腸内でスムーズに分解・吸収が行われるので腐敗は起こりにくいですし、便は腐るより前に体外に排出されます。
腸の内容物が正しく処理されるので、有毒なガスの発生も防ぐことが可能なのです。